元野良猫でも家猫であっても、ほとんどの猫にはおなかの虫(寄生虫)が感染している可能性があります。一緒に生活を始めるときには、早めに駆虫をしてあげましょう。我が家のキャッツは発見が遅れたため、後悔することがありました。本文の最後に感染を疑うサインや実際に駆虫で掛かった費用なども紹介しますので、参考にして頂ければ幸いです。
☆とにかく最初は動物病院受診 ⇒ 安心の「ブロードライン」です!

1,感染経路

残念ながら、ずっと室内飼育しているから感染しないよ、平気だよ、という事は無いようです。
実際に通っている動物病院の院長先生から教わりましたが、自然界の至る所にノミやダニがいて、それらを媒介して感染するからなんだそうです。つまり、保護猫なら尚更感染疑いがありますし、外出先から帰ってきた人間の衣服や靴底に寄生虫の卵や虫の死骸が付着していたら、本人の知らぬ間に侵入しているというのです!
保護された子猫の場合は、母猫が野良猫であることが多いと思いますが、母体からの感染もあります。また、いろいろな状態の子が居る保護施設内でも感染しやすいと言えるでしょう。
2,我が家のキャッツの感染症状

白黒のジー:症状は軽症
- 若干おなかが張っている(幼児体型レベル)
- お口臭い
- 耳の黒毛がごっそり抜けた
- ウンチはややユルユル
- 食欲旺盛
- 体毛はやや艶あり
- おなかや手足を触っても逃げない

三毛のクー:症状は重症
- おなかの張りが大きい
- お口臭い
- しっぽの毛が一部剥げていた(皮膚炎症気味)
- ウンチは下痢まではいかないユルユル(超臭い)
- 食欲普通
- 体毛はパサパサ
- おなかや手足を触ると若干嫌がる
3,おなかの虫の正体 ~その1~
ある日部屋に米粒より小さく、白いブヨブヨしたものが所々落ちていて、三毛のクーのおしりから白い紐が垂れていたので引っ張ってみると・・・その正体は節が繋がった見た目の「瓜実条虫(ウリザネジョウチュウ)」でした。(当時はあまりの衝撃で写真を残せていません)
その虫は猫の腸の中で栄養を吸収し、発育障害も引き起こす恐れがある虫でした。もちろん人体にも害があるとされています。
4,おなかの虫の対処方法 ~その1~
冒頭のとおりですが、獣医さんからは開口一番「ブロードライン」を勧められました。
従来は複数いる虫に対していくつかの飲み薬に別れていたようですが、このブロードラインは猫の首元に薬液を垂らしておくだけで、ノミやダニの駆除と体内の寄生虫にまで駆虫の効き目がある代物です。
尚、投薬後におなかの中の虫は溶けてなくなる(糞と混ざる)ようなので、もうトラウマを抱くことはなさそうです。
5,投薬後の様子 ~その1~
見た目にも軽症だった白黒のジーはTHE 猫という感じに回復していましたが、三毛のクーにはまだ違和感が残っていました。

三毛のクーに残った症状
- おなかが張っているのがまだ少しわかる
- ウンチはややヌルヌル(同じゴハンなのにまだ超臭い)
- 食欲旺盛
- 体毛はパサパサ
- おなかや手足を触るとまだ若干嫌がる
- 体重があまり増えない/腰の肉が細い
- 隙っ歯で爪も小さい(細い)
※なぜか白黒のジーは三毛のクーを避けるような仕草(グルーミングをしてあげない等)が目立ち始めました。
6,おなかの虫の正体 ~その2~
投薬後では、予防接種や避妊手術、一時期は目の周りが赤く腫れること等もあった為、数回にわたって診察は受けていました。

それからは特に健康面で問題は無く、上記の症状はおなかに虫がいたことによる影響かな?程度にしか気にしていませんでした。
ですが、1年が経過したある日、ウンチに紛れてまたまた出てしまったのです。虫が・・・。
今度の虫は前回と違い、細長い白いミミズのような見た目の「回虫」でした。
抱いていた違和感の元凶です。
7,おなかの虫の対処方法 ~その2~
出てきた虫はもうすでに死んでいて動かなかったのですが、体内に卵がある恐れがあり、次は飲み薬で退治することになりました。
猫に飲み薬を与えるとほぼ吐き出してしまう為、本当に投薬が難しいです。また嚙まれる覚悟が必要でしょう。そして副作用が強いせいか、かなりぐったりしてしまい当時は見ていて辛そうでしたね。
8,投薬後の様子 ~その2~
投薬は週に1回1錠で計2回行いました。その後は張っていたおなかもスリムになり、ウンチの匂いと硬さが程良く?なりました。また、体毛も湿った感じに近づき肉付きも良くなり、おなかも手足も触らせてくれるようになりました。
そして今まであまり長い時間二人で寄り添って寝たりしなかった白黒のジーがグルーミングを積極的にしてあげるようになりました!もしかしたら三毛のクーがまだ虫を飼っていることが分かっていたのかもしれません。

それでも発見まで1年近くおなかに虫が居たせいで発育は鈍く、歯や爪は子猫の状態に近いままでした。
ですがこれでとにかく全快です!よかった!早く気付かなくてスマン!
9,発見が遅れた理由 / 反省点
よく聞く寄生虫による症例では、下痢・嘔吐・食欲不振などがありますが
- どの症状にも当てはまらなかった点。
- 家に来た当初は物陰に隠れてしまって、2日ほど猫に触れることが出来なかった点。
- 検診や予防接種などをお願いする動物病院を決めていなかった為、すぐに診療させなかった点。
- 最初の投薬後に回復が見られたため2回しか「ブロードライン」を使用しなかった点。
この4点が、発見の遅れた理由、駆虫が長引いた反省になります。
以上の反省から、今後初めて保護猫を飼うという方は上記のことに留意して、真っ先に動物病院へ連れて行ってあげてください。そして、推奨されている用法の1回/月の継続を検討してください。(毎月投与できればしつこい虫も駆虫できていたかもしれません)
10,寄生虫の感染を疑うサイン(参考例)
- おなかの張りが大きい
- お口臭い
- 体毛の一部に剥げている箇所がある(皮膚の炎症含む)
- 体毛はパサパサ
- ウンチは下痢まではいかないユルユル(超臭い)
- おなかや手足をあまり触らせてくれない
- 体重があまり増えない/腰の肉が細い
- 隙っ歯で爪も小さい(細い)
- 目の周りが赤くなっていて痒そうにしている
- 一緒に暮らす猫が寄り付かなかった
これらが我が家のキャッツで見受けられた異変です。
11,駆虫に掛かった費用(1頭分参考例)
「ブロードライン」 猫用0.3ml 1回分・・・\1,870- ×2
駆虫薬(飲み薬)・・・\2,640- 2錠分 + 診察代
「ブロードライン」は動物病院で獣医師による処方や指示が必要です。
ノミ・マダニ駆除だけでしたら、「フロントライン」がおススメです。
これは通販でもお求めできます。

お大事に!!
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